「アンチエイジング革命」の本、掲載項目インデックス

アンチ・エイジング革命
阿保義久・ 講談社 2008-11-28
アンチ・エイジング革命

序章:病気をつくらない
No.
項目 一言解説
1
(19)
老衰で死ぬ人は、2.8%しかいない 日本人の9割以上が病気で死亡している。長生きという観点からも、病気にならないことがとても大切となる。
2
(20)
医療先進国では予防が最も重視される 米国は、国家破産を起しかねないほどの医療費の増大を背景に、国をあげて食事と健康の研究に取り組み、予防医学を大きく発展させた。
3
(22)
「驚異の健康老人」が、日本を救う 95歳以上に達した「オールディスト・オールド」には、驚くほど健康な人が多く、加齢による心身の機能低下は避けがたいとのこれまでの固定観念は、改める必要がある。
第1章:心臓を強くする
4
(28)
狭心症なら、まず落ち着いて」は大間違い 狭心症心筋梗塞の予備軍中の予備軍であり、不安定プラークの突如の破裂から、心筋梗塞になる。
5
(30)
狭心症心筋梗塞は、生活習慣改善で予防できる 1日5分余計に歩くだけで、善玉コレステロールを増やし、血圧を下げ、動脈硬化狭心症心筋梗塞のリスクを減らすことができる。
6
(32)
心臓発作に気づかないこともある 心臓の神経は、直接的には痛みを感じることはないので、高齢者の心臓発作は5人に1人は軽い症状があるだけであったり、無症状であったりする。
7
(34)
体内の水分量の調節は、心臓と腎臓で行っている 人工透析の技術は飛躍的に向上しているものの、腎臓病にならないようにすべきであり、そのためには過食に気をつけ、適度な運動をし、糖尿病にならないこと。
8
(36)
アスピリンは「血管の障害」の有効な予防薬 消炎鎮痛剤のアスピリンには、血小板の凝集を抑制する作用もあり、脳梗塞心筋梗塞の予防にダブル効果を発揮する。
9
(38)
心臓にオリーブオイルを給油する オリーブオイルは、悪玉コレステロールを減らして血管壁をきれいにし、動脈硬化、高血圧を予防してくれる。
10
(40)
「たかが歯周病」が、心筋梗塞の原因に 歯周病は老化のトリガー(引き金)、知らぬ間に静かに進行して、糖尿病や心筋梗塞発症の原因になるので、正しいブラッシングと禁煙を。
第2章:血管の若さを保つ
11
(44)
ドロドロ血液よりサラサラ血液に 動脈硬化は「血管」の問題であり、ドロドロ血液は、血管のなかを流れる「血液」の状態を指すので、両者は基本的に別のことだが、密接ではある。
12
(46)
潜在的な血管の炎症をとらえることが可能に 急性の狭心症心筋梗塞は、「血管内の炎症」をきっかけに、不安定プラークの破裂によって起こるものが多い。「血管内の炎症」は、一般の血液検査で容易に測定できるCRP値によって知ることができる。
13
(48)
足首を上に向けると血液の流れは10倍以上に 下半身から心臓へと静脈血を戻すのは、ふくらはぎの筋肉群のポンプ力によるもの。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれている。
14
(50)
「上の血圧」よりも「下の血圧」に注意 「下の血圧」が高いのは、心臓が日夜全力で拍動し続けているということ。そのことにより、心臓を疲れさせ、廊下を促進している。動脈硬化症に陥っている疑いもある。
15
(52)
高血圧と動脈硬化のスパイラル 高血圧は、動脈硬化を引き起こす要因の一つにすぎないが、一度動脈硬化になったならば、動脈硬化と高血圧が相互に悪化していく。
16
(54)
塩分摂取を1日6グラムにすれば、血圧は劇的に下がる 三度の食事で、ほとんど塩味を感じないくらいの塩分(1日6グラム以下)にすると、降圧剤を飲むのと同じくらい血圧を下げることができる。
17
(56)
動脈瘤はMRA検査で発見できる 40歳を過ぎた方、クモ膜下出血を発症した親戚のいる方、高血圧などメタボリック症候群関連に不安のある方は、定期的にMRA検査を受け動脈瘤のチェックをしよう。
18
(58)
石原裕次郎は、胸部の解離性大動脈瘤だった 動脈瘤は、破裂するまでは無症状だが、完全に破裂しなくても、破れたときの痛みは激烈。
19
(60)
動脈硬化の症状一つで、全身の動脈硬化を疑う 動脈硬化の予防に若いうちから取り組むと、病気全般の予防がはかどり、健康的なライフスタイルを無理なく築くことができる。
20
(62)
睡眠不足が続くと、動脈硬化になりやすい 男性は7時間半、女性は7時間熟睡すると、甘いものや煙草へ手が伸びにくくなり、動脈硬化、心臓発作の危険性が減る。
21
(64)
メタボリック症候群が注目される理由 メタボリック症候群の予防は、心筋梗塞脳卒中などの発症を抑える転ばぬ先の杖。この言葉を心に響かせて、生活管理を実践することが求められている。
22
(66)
慢性腎臓病を見逃すな これまでマイナーであった腎臓に注目し、定期的な検査を励行することにより、心筋梗塞脳梗塞の発症を予知できる。
23
(68)
アテローム血栓症(アテローム動脈硬化症)って何? 心筋梗塞脳梗塞の原因となるアテローム血栓症は、国際的には死亡原因のトップ。その管理には生活習慣の改善が必須。
24
(70)
動脈硬化が発症する部位は限られている 心臓や脳など動脈硬化が進行しやすい臓器は限られている。ありふれた腹痛だと思われていたものが、緊急対応の必要な動脈硬化性の疾患である場合もある。
第3章:脳の老化を防ぐ
25
(74)
中高年に忍び寄る「プチ(微小)脳梗塞 脳細胞が死んでいく最大の原因は、微小脳梗塞といわれるもの。ほとんど症状はないが、50代の2人に1人は、微小脳梗塞がみられる。
26
(76)
日常に変化をつければ脳の老化を予防できる 日常生活をパターン化せず、視覚以外の五感もできるだけ使うことにより、脳は活性化され、老化しない。
27
(78)
65歳以上で「微小脳梗塞」のない人はスーパー老人 微小脳梗塞は65歳を過ぎればほとんどの人に見られるので悲観する必要はない。予防方法は、メタボリック症候群予防と同じメニュー。
28
(80)
急に物忘れがひどくなったときは 急に物忘れがひどくなった時は脳腫瘍の疑いがある。高齢者の場合は、慢性硬膜下血腫の可能性がある。
29
(82)
アルツハイマー病は薬で治すことができるようになった 早期に服用すれば、アルツハイマー病の悪化を抑えることのできる画期的な新薬「塩酸ドネペジル」が開発された。決して悲観する必要はない。
30
(84)
脳梗塞は3時間以内に血管の詰まりを処置 脳梗塞は時間との勝負なので、もしものときはどの病院に行くかをあらかじめ決めておき、設備の整った病院で、しっかり検査しよう。
31
(86)
イチョウ葉は世界55カ国で脳力開発の医薬品に 記憶力、学習能力の向上によりハーブ系のサプリメントとして、イチョウ葉エキスは、欧米で人気がある。
32
(88)
脳神経を再生させる物質が発見された 神経は一度損傷されると再生しないとされていたが、徐々にではあるものの、脳神経を再生できる物質が発見された。
33
(90)
脳は衰えを防ぐことも、生き返らせることもできる 生活の単純化は脳をどんどん衰えさせる。あまり使われていない脳の領域を使いこなすと複数の脳機能が調和する。また、創造作業は、脳を生き返らせる。
第4章:骨、筋肉、関節を老化させない
34
(94)
骨はヒトの身体で新たに再生する唯一の物質 骨は、古い骨のカルシウムやミネラルを再利用し、身体のすべての場所で、たえず再生され続けている。
35
(96)
30代後半からは、必要なカルシウムは食物から 20代後半から骨内の貯蔵が減り始め、35歳あたりから骨の成長が止まるので、運動を欠かさず、カルシウム、ミネラルの摂取を怠らないことが大切。
36
(98)
骨粗鬆症になっても、ほとんどの人は気づかない 70歳の60%が骨粗鬆症になっているが、骨が折れるまで症状がないので、高齢に達したならば、定期健診時に骨密度も調べよう。
37
(100)
骨粗鬆症の本当の怖さは、骨折のあとからやってくる 高齢者が寝たきりになる原因の第2位は、骨粗鬆症による背骨、大腿骨の骨折です。骨粗鬆症になったからといって、運動を一切やめてはだめ。
38
(102)
いまの子どもを取り巻く骨を弱くする環境 骨粗鬆症は、高齢者、中高年だけでなく子どもにも増えている。親子三代で取り組むべき重要なテーマになってきた。
39
(104)
スキムミルクで、カルシウム摂取 毎日スキムミルクを飲み、緑野菜、葉野菜を意識的に食べるようにすると、80歳を越えても、カルシウム不足にならない。
40
(106)
高タンパク食とカフェインが骨を壊す コーヒー、カフェイン入りソフト・ドリンクは、多くても1日3杯までに。肉、塩分、食物繊維の摂り過ぎは、骨にとってマイナス。
41
(108)
ビタミンD、ビタミンCが、骨量の減少を抑えてくれる ビタミンCが、骨量の減少を抑えることが分かり注目を集めている。コラーゲンの生成、関節の軟骨修復にも不可欠。
42
(110)
骨、関節の最悪の敵は運動をし過ぎること 運動は、不足はもちろん、し過ぎもよくなく、必要な運動量は一般に信じられているよりもはるかに少ない。やり方を変えることにより、修復は可能で簡単。
43
(112)
適度な運動で筋肉減少をくい止める 毎日数分のレジスタンス・トレーニングが、骨と筋肉を増やし、関節の柔軟性を高め、身体全体の構造をつくり直し、強化してくれる。
44
(114)
ケガをしたら冷やすといいのか温めるといいのか ケガをしたときには、まずは冷やし、体液や血液がたまらないようにする。48時間ほど経過した後に、患部を温める。
45
(116)
筋肉が脂肪を燃やしてくれる 筋肉が増えると消費カロリーが増え、筋肉は脂肪を燃焼させるので、身体にますます脂肪がつきにくくなる。
46
(118)
ヨガは体力も筋肉もつけてくれる ヨガには植物的な運動(スタミナ・トレーニング)、動物的な運動(レジスタンス・トレーニング)、ストレッチングの3つが含まれていて、深層の見えない筋肉を鍛え、外側の筋肉とのバランスをよくしてくれる。
47
(120)
私が筋トレを欠かさない理由 2度の大ケガにより、患者さんの立場と気持ちがよく分かり、今も週に1回のレジスタンス・トレーニングが習慣に。
第5章:肺の正しい動きを保つ
48
(124)
ファーストクラスでも、エコノミークラス症候群になる 予防対策は、ときどき身体を動かすこと、水分を摂ること、アルコールを飲みすぎないこと、通常の量の半分ほどのアスピリンを飲むこと。
49
(126)
下肢にできた血栓が肺梗塞を起こす エコノミークラス症候群は、下肢にできた血栓が肺動脈の入口で詰まる現象のこと。十分以内に処置をしなければ、生命に危険が。
50
(128)
睡眠時無呼吸症候群は、高血圧を招く 適度な運動とバランスのとれた適量の食事による肥満の改善は、無呼吸症候群、動脈硬化、高血圧、不整脈を、いっきょに改善する。
51
(130)
肺は鍛えることができる 横隔膜を使った腹式呼吸による朝晩十回の深呼吸が、肺を襲うさまざまな病気の根本的な予防になる。
52
(132)
ぜんそく患者さんの気道には普段から炎症がある ステロイドの炎症をしずめる強力な作用により、喘息の発作を抑えることができ、炎症にともなう肺組織の老化も防ぐことができる。
53
(134)
タバコ病は、世界で死亡原因の第4位 COPD慢性閉塞性肺疾患タバコ病)が日本で死亡原因の10位なのは、「隠れ患者」が多いためであり、肺気腫と慢性気管支炎の両方に罹ったような症状のときにはCOPDの疑いがある。
54
(136)
タバコはまわりの人のほうが、健康被害が大きい 灰皿に置かれたり、指に挟まれたりしているタバコは不完全燃焼で、多くの有害物質を空気中に放出する。
55
(138)
結核を「再興感染症」にしないために 結核の予防は、規則正しい生活、十分な睡眠、バランスのよい適量の食事、適度な運動という病気予防のスタンダードを忠実に実行することから。
56
(140)
肺炎は男女年齢を問わず、日本人の死因の第4位 心臓・呼吸器の慢性疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病の人は、肺炎にかかりやすく、病状も重くなる傾向にある。
第6章:消化器系の健康を増進する
57
(144)
手洗いは、ウイルス、真菌、細菌から身を守る最強手段 病気予防に手洗いが浸透したのは比較的最近のこと。皮膚に一時的に付着した細菌を、石鹸で丁寧に洗うことによって、大きな病気予防効果がある。
58
(146)
ピロリ菌を除去すれば、胃炎、胃潰瘍、胃ガンを防ぐことができる 胃の粘膜の下にもぐりこんだピロリ菌が胃ガンの原因だとまだいえないが、胃ガンの発生リスクを高めていることは、医師の共通認識になっている。
59
(148)
ピロリ菌の検査と除菌の方法 ピロリ菌の検査方法は、内視鏡によるものなどいくつかる。除菌は、1日2回、1週間連続で薬を服用するだけ。
60
(150)
下痢のいちばんの治療方法は、出しきること 便に血液やかき卵のような膿が混じっている細菌感染による下痢、食中毒は、命にかかわることもある。
61
(152)
内臓脂肪が諸悪の根源の悪玉サイトカインを分泌する 内臓脂肪の分泌する悪玉サイトカインが、治療薬の邪魔をするので、運動と食事によって内臓脂肪を減らすことが、最も早くて確実な方法だ。
62
(154)
内臓脂肪の異常蓄積は、心筋梗塞脳梗塞を招く 血液中に悪玉コレステロールが増えると、善玉コレステロールが減り、中性脂肪が、悪玉コレステロールと同じような振る舞いをしはじめる。
63
(156)
内臓脂肪は外科手術のリスクを高くする 「メタボリック症候群」規定の腹囲は、男性85センチ、女性90センチ。内臓の手術をする外科医の観点からも、腹囲は90センチ以下に抑えるべき。
64
(158)
女性のメタボリック症候群激増は40代から 男性の場合、20代から該当者があらわれはじめ、加齢とともに増えるが、女性の場合、40歳を越えたあたりから急に増えはじめる。
65
(160)
なぜ腎臓の重要性が強調されているのか 腎臓は、1日ドラム缶1本分の血液を濾過している。その際に、体調にあわせて、水分、栄養分、電解質を選り分け、体内環境を一定に保ってくれている。
66
(162)
慢性腎不全になる前の段階で食い止めるために 腎臓病は元に戻らないばかりか確実に進行するケースが多いので、暴飲暴食をさけ、睡眠を十分にとり、糖尿病、高血圧の段階で食い止める。
67
(164)
尿検査でタンパク尿が続いたら腎臓が悪化している可能性がある 腎臓を守るためには、1日2リットルの水を飲んで脱水を防ぎ、食事は塩分を控えめにし、高脂肪、高タンパクの食事をやめること。
68
(166)
尿が出なくなるのは死のサイン ラストステージに入った患者さんは尿が出なくなってから、長くても24時間以内に亡くなる。腎臓は、それくらい最後まで機能し続ける強い重要な臓器。
第7章:目、皮膚の若さを保つ
69
(170)
ドライアイは水を飲むことによって防ぐことができる 脱水状態のときは涙が十分に出なくなるドライアイになりやすい。1日に必要な水を小まめに分けて飲むことによって防ぐことができる。
70
(172)
1日に水を2リットル飲もう 私たちの胃腸の内外を出入りする水分の総量は、1日に約10リットル。麻酔をかけた大きな手術では、14リットルもの水を補液することもある。
71
(174)
白内障は、血圧管理、紫外線カットで予防できる 白内障は、技術の進歩により、比較的簡単ににかつ安全に手術ができるようになり、かえってよく見えるようになることもある。
72
(176)
緑内障でも視力保持のチャンスが多くなっている かつては失明の危険が高かった緑内障も、太陽光線対策とともに早期発見、早期治療で回復できる。最悪の場合でも視力を保持できるチャンスは多くなっている。
73
(178)
気象庁が「紫外線予報」を出すようになった 波長の長いUVAは雲を通り抜け、ガラス窓も透過する。波長の短いUVCも、オゾン層の破壊により、地表に降り注ぐようになった。
74
(180)
紫外線が「光老人」をつくる 紫外線の本当の怖さは、日焼けによる炎症ではなく、徐々に蓄積し、皮膚を根底から老化させる「光老化」だ。
75
(182)
太陽の光を浴びる時間は、1日に10分から20分に 紫外線による皮膚の老化は、老若男女を問わない。日常生活の範囲ならSPF10、長時間野外で活動するときはSFP30くらいの日焼け止めクリームを塗る。
76
(184)
太陽の光が顔にシワをつくるのは30年後 10代の女性が「真っ黒に焼いても、シワなんて、できない」のは当然で、「こんなにお肌が傷んで……」と嘆くのは、40代後半になってから。
77
(186)
シミはレーザーで簡単にとれる レーザーをシミにあて、メラニン色素に吸着させ、シミになっている表皮や角質層を剥がす。そのあとには正常な皮膚が再生される。
78
(188)
肌を若返らせるアルファ・ヒドロキシ酸 加齢にともない皮膚の新陳代謝が悪くなり「弾力のない肌」になる。この物質は、死んだ角質層を剥がし、生きた細胞を活性化させる。
79
(190)
顔を洗いすぎることは、肌によくない 1日に4回以上も顔を洗うと、皮脂がなくなりすぎて、これはたいへんだと皮膚が皮脂をつくりはじめ、かえって脂っぽい傷みやすい顔になる。
第8章:ホルモン、免疫の力を保つ
80
(194)
性ホルモン補充療法の「若返り」効果は大きい 性ホルモン補充療法は、慎重に行う必要があるが、男女とも更年期にともなう症状をいっきょに改善することができ、若返り効果のあるよい療法。
81
(196)
感情がホルモンをコントロールしている 怖いと感じるホルモンが分泌されたことにより、怖くなるのではなく、感情が、脳内の生化学的変化を通じて、ホルモンをコントロールする。
82
(198)
撫でても撫でられても、幸せホルモンが分泌される 愛犬を撫でることはもちろん、子どもと手をつないで散歩をしても、夫婦でダンスをしても、職場で肩を叩き合っても、双方に「幸せホルモン」が分泌される。
83
(200)
やる気と快感はつながっている 人一倍仕事をする人、勉強をする人、次々と大作を仕上げる芸術家などは、エンドルフィンが大量に分泌され、快感が行動に駆り立てているに違いない。
84
(202)
涙は、ストレスを解消するホルモンを運んでいる 悲しいときに泣くと、すっきりするのは、体内のストレス・ホルモンが排出され、涙のなかに含まれる副腎皮質刺激ホルモンによって癒されるから。
85
(204)
鼻呼吸は口呼吸よりも免疫力をあげる 鼻呼吸だと、副鼻腔でホコリや細菌などが除去され、肺胞で酸素が吸収されやすい状態になるので、口呼吸の人は鼻呼吸に変えたほうがいい。
86
(206)
ビタミンCは、免疫系を強化する ビタミンCは免疫系を強化し、さまざまな病気に予防効果を発揮する。三食ごとにしっかり野菜を食べれば、必要なビタミンCは確保される。
87
(208)
微量ミネラルの亜鉛が、免疫系を若返らせる 免疫にとくに深くかかわっている微量元素は亜鉛ですが、バランスよく食事をしている限り、不足することも、摂りすぎることもない。
第9章:ガンは、もはや「地獄の細胞」ではない
88
(212)
外科医の腕は、ガン治療の決定的な要因ではない ガンを治すのは、外科医ではない。ガン治療を決定するのは、なによりも時期。ガンについてはとくに早期発見、早期治療にまさるものはない。
89
(214)
直径1センチのガンに、10億個のガン細胞が詰まっている ガンが直径1センチになるには10年近くかかる。しかし、そのガンが、直径2センチになるには3回の細胞分裂で十分なので、あっというまだ。
90
(216)
ガンは免疫を悪用している 自然免疫は、ガン細胞に寝返りやすく、「免疫を活性化させれば、ガンをやっつけることができる」というような単純なことではない。
91
(218)
いまやガンのほとんどは治すことができる 膵臓ガン以外の、だれもがよく知っているガンについては、だいたい治すことができるといっていい段階にきている。
92
(220)
乳ガンは、マンモグラフィを使えば早期発見ができる 月に1度は自分で触ってみて、わずかでもしこりがあったり、リンパ節が腫れていたりしたならば、受診しよう。乳がんの早期発見には、それくらいのことをしてもよいほどの大きな価値がある。
93
(222)
前立腺ガンは、早期発見も治すことも比較的簡単 ガンは、早期発見、早期治療により治すことのできる病気だが、前立腺ガンは、とくに早期発見しやすく、治しやすいガン。
94
(224)
米国では、便潜血検査は毎年、大腸ファイバー検査は5年ごと 大腸ガンは、早期発見しさえすれば必ず治るが、大腸ファイバー検査はもちろん、検便にすら抵抗を感じる人が多く、困った状況になっている。
95
(226)
大腸ファイバー検査で、ポリープやガンの芽を切除 大腸ファイバー検査は、とても優れた大腸ガン検査であり、これを徹底することにより、大腸ガンをなくすことさえ不可能ではない。
96
(228)
食物繊維で大腸ガンを防ぐことができる? 食物繊維をしっかり食べることにより、大腸ガンを予防することができる。両者に直接的な因果関係はないものの、間接的には大きな因果関係がある。
97
(230)
不老不死と発ガンの皮肉な接点 細胞の老化に関係があるテロメア。そのテロメアの短縮を防げば不老長寿が可能になるが――。
98
(232)
若年で発生するガン 乳ガン、子宮頸ガン、胃ガンは、30代で発症する可能性もあるが、早期発見で完全に治癒させることができる。
99
(234)
ガンを防ぐための基本的なポイント 脂肪、塩分をとりすぎないバランスのよい食生活をこころがけ、お酒はたしなむ程度にし、タバコはやめよう。
100
(236)
ガンの可能性を見つけるスクリーニング 「ガンのスクリーニング」に必要な検査は、疾患により異なるので、うまく組み合わせて必要十分な検査プランを立てることが重要。
第10章:「排出、排毒」が大切になってきた
101
(248)
10分間のシャワーで大量の毒性物質を吸収する シャワーを10分間浴びると、そのシャワーの水をコップ8杯飲んだのと同じ量の毒素成分、有害成分を鳩首する。
102
(250)
水銀、ヒ素カドミウムが体内に蓄積している 日本人には、動物性脂肪による疾患は少ないが、魚介類を多く食べたことによる、水銀、ヒ素カドミウムの体内蓄積が懸念される。
103
(252)
大切な体内毒素の排出 有害化学物質、有毒金属は、排毒が困難なため、加齢とともに体内蓄積が増えるので、中高年になったならば、キレーション両方を行ったほうがよい。


アンチ・エイジング革命アンチ・エイジング革命
阿保 義久

講談社 2008-11-28
売り上げランキング : 717963

Amazonで詳しく見る
by G-Tools