RM LIBRARY バックナンバー 《その19》

その19(No.181〜No.190)

No.181

加悦鉄道(下) -丹後ちりめんを運んだ「絹の鉄道」- (RM LIBRARY 181)
NPO法人 加悦鐵道保存会

加悦鉄道(下) -丹後ちりめんを運んだ「絹の鉄道」- (RM LIBRARY 181)
ネコ・パブリッシング 2014-08-20
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RM LIBRARY181号では、前号に続き、京都府北部の丹後地方にあったローカル私鉄・加悦鉄道(かやてつどう)を取り上げます。
加悦鉄道は日本三景として有名な天橋立にほど近い国鉄宮津線丹後山田駅(現・北近畿タンゴ鉄道野田川駅)から加悦までわずか5.7㎞を結んだ鉄道です。
1926(大正元)年の開業時は旅客輸送とともに加悦町で産出される「丹後ちりめん」の輸送を目的としていましたが、その後、沿線でニッケル鉱が発見され、戦時体制へと進む世の中の流れに合わせるように加悦鉄道はニッケル鉱輸送にまい進することになります。戦後も精錬工場から出荷されるニッケル製品の輸送が加悦鉄道の大きな役割となりました。また、この鉄道は明治時代をはじめとした古い蒸気機関車などを多数保有していたことでも有名で、1977(昭和52)年にはそれらを展示した「加悦SLの広場」を開設、一躍全国のファンから注目されることになりました。1984(昭和59)年に国鉄の貨物輸送縮小によりニッケル製品の輸送が廃止されたことから、1985(昭和60)年4月30日をもって加悦鉄道は廃止されましたが、「加悦SLの広場」はその後も営業を続け、廃止から30年近くを経た現在もなお、この鉄道で使用されたほとんどの車輌が美しい姿のまま保存されています。
本書下巻では開通時の蒸気機関車をはじめ、加悦鉄道を走った歴代の車輌を、写真と加悦鉄道資料館所蔵の公式資料により解説します。

No.182

小坂鉄道(上) (RM LIBRARY 182)
寺田裕一

小坂鉄道(上) (RM LIBRARY 182)
ネコ・パブリッシング 2014-09-19
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小坂鉄道は秋田県北部の山中にある小坂町と、国鉄奥羽本線大館駅の間を結んだ鉄道です。 小坂では江戸時代より鉱山が開かれ、明治期になって近代化が進められました。 鉄道が敷設されたのもその一環で、1908(明治41)年に完成しました。 線路の幅が国鉄よりも狭い762mmの軽便鉄道でしたが、1928(昭和3)年には一部が電化、1962(昭和37)年には輸送力を増強するため線路の幅を国鉄と同じ1067mmに改めるなど、 時代に合わせた近代化が進められ、貨物・旅客の両面で重要な役割を担っていました。
昭和40年代中頃からは道路の整備が進み旅客が減少し、1994(平成6)年に旅客輸送を廃止、その後は貨物専用の鉄道となりました。 機関車を3輌連結する「三重連」の運転があるなど、ファンには有名な存在でしたが、貨物輸送も2008(平成20)年に終了し、2009(平成21)年には正式に廃止されました。しかし、終点の小坂駅の構内は廃止時のまま車輌とともに残されており、2014(平成26)年にはそれらを保存した施設「小坂鉄道レールパーク」がオープンし、車輌や施設を見学できるようになりました。
本書上巻では、開通から1962(昭和37)年に線路の幅が改められるまでの歴史と、車輌について解説します。

No.183

小坂鉄道(下) *1
寺田裕一

小坂鉄道(下) <a href=*2" border="0" />
ネコ・パブリッシング 2014-10-20
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本書下巻では、1962(昭和37)年に線路の幅が改められてから廃止までの歴史と、車輌について解説します。

No.184

大榮車輌ものがたり(上) (RM LIBRARY 184)
稲葉克彦

大榮車輌ものがたり(上) (RM LIBRARY 184)
ネコ・パブリッシング 2014-11-20
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大榮車輌は現在の千葉県習志野市津田沼に本社・工場があった鉄道車輌メーカーです。 創業は終戦直後の1946(昭和21)年4月で、当初は東京都江東区大島町にあり、農機具を製造しましたが、 翌1947(昭和22)年から戦災で焼けた電車の修理・修復などを開始。1952(昭和27)年に津田沼に移転しました。 津田沼移転後は大手メーカーからの受注により車輌の製造も手掛けるようになりました。 大榮車輌が最も多く手掛けたのは地元である京成電鉄とその傘下である新京成電鉄の車輌で、 大規模な改造工事などのほとんどには大榮車輌が関わりました。1982(昭和57)年には主力工場が千葉県酒々井市に移転しましたが、2001(平成13)年に操業を終了しました。 本書ではこの大榮車輌の沿革と大榮車輌が関わった鉄道車輌について3分冊で解説するものです。
上巻では創業から昭和30年代末までを収録します。

No.185

大榮車輌ものがたり(中) (RM LIBRARY 185)
稲葉克彦

大榮車輌ものがたり(中) (RM LIBRARY 185)
ネコ・パブリッシング 2014-12-19
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1952(昭和27)年に千葉県津田沼の鉄道聯隊跡地に移転した大榮車輌は、車輌の改造・整備のみならず大手メーカーの受注による車輌の新造も行うようになった。
特に、地元京成電鉄新京成電鉄との関係は深く、ほとんどの車輌の修繕、車体更新に関わるようになった。
大榮車輌元社長君塚 弘氏作成の記録をもとに、大榮車輌の関わった仕事と車輌群についてまとめる本書、中巻では京成電鉄新京成電鉄の車体更新が進められた昭和40年代を中心に、昭和50年代初頭にかけて行われた関東鉄道の車輌改造についても解説するほか、巻頭では昭和40年代初頭の大榮車輌ならびに京成津田沼第二工場の模様を収録する。

No.186

大榮車輌ものがたり(下) (RM LIBRARY 186)
稲葉克彦

大榮車輌ものがたり(下) (RM LIBRARY 186)
ネコ・パブリッシング 2015-01-20
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昭和30~40年代は京成電鉄新京成電鉄の半鋼製車の車体更新を進めた大榮車輌だったが、昭和40年代も末頃になるとそれらは一段落し、その後は全鋼製車の車体特別修繕を多く手掛けるようになった。そして1979(昭和54)年には新京成電鉄くぬぎ山工場が完成、さらに1982(昭和57)年には京成電鉄宗吾工場が完成し、大榮車輌の工場もそれに合わせて津田沼の地を離れることになった。
大榮車輌元社長君塚 弘氏作成の記録をもとに、大榮車輌の関わった仕事と車輌群についてまとめる本書、下巻では新京成電鉄モハ100形の特別修繕から、京成3400形の新造、そして3500形の車体更新まで、昭和50年代以降を紹介する。

No.187

名鉄木造車鋼体化の系譜 (RM LIBRARY187)
清水武

名鉄木造車鋼体化の系譜 (RM LIBRARY187)
ネコ・パブリッシング 2015-02-20
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愛知・岐阜県内に広大な路線網を持つ名古屋鉄道(通称:名鉄)は、明治・大正期に創業した多くの会社の集合体であり、戦後、昭和30年代に入っても、合併前の各会社から引き継いだ古い木造の電車が多数在籍していました。これらを近代的な車輌に生まれ変わらせるため、名鉄では木造車輌の部品を活用し、新造の鋼製車体と組み合わせる「鋼体化」という手法を採りました。これにより昭和32年に誕生したのが3700系です。名鉄では木造車に引き続き、老朽化した半鋼製車も同様の手法で近代化し、3730系、3770系、3780系の各系列が誕生しました。
本書では一連の「鋼体化」の経緯と、その種車となった木造車と半鋼製車について解説します。

No.188

京急初代700形(上) (RM LIBRARY188)
佐藤良介

京急初代700形(上) (RM LIBRARY188)
ネコ・パブリッシング 2015-03-19
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昭和20年代後半から昭和30年代初頭にかけて、大手私鉄ではカルダン駆動に軽量車体といった新機軸を採り入れた、いわゆる「高性能車」が相次いで誕生しました。
そんな中、京浜急行電鉄初の高性能車として1956(昭和31)年に誕生したのが初代700形、後の二代目600形です。 車体は2扉、車内はセミクロスシート配置で、通勤・行楽の両方に適した車輌であり、特急列車を中心に活躍しました。その後、時代の変化に合わせ冷房装置も取り付けられ、1982(昭和57)年に後継車輌である2000形が登場するまで、京急唯一のセミクロスシート車として長く活躍しました。
本書はこの初代700形について、その登場から1986(昭和61)年の引退までの活躍をまとめるものです。
上巻は登場の経緯から、増備による変更点、600形への改番など、昭和40年代中ごろまでの動きと、海水浴輸送をはじめ、その華やかな活躍の姿を紹介します。

No.189

京急初代700形(下) (RM LIBRARY189)
佐藤良介

京急初代700形(下) (RM LIBRARY189)
ネコ・パブリッシング 2015-04-20
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下巻では昭和40年代中ごろ以降、冷房改造をはじめ装備の改造から2000形に置き換えられて廃車されるまで、その変遷と活躍を紹介します。

No.190

有田鉄道 (RM LIBRARY190)
寺田裕一

有田鉄道 (RM LIBRARY190)
ネコ・パブリッシング 2015-05-20
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有田鉄道和歌山県紀勢本線藤並駅から東へ有田川に沿って金屋口駅までの間、5.6kmを結んでいた小私鉄です。もともとは有田川流域で産出される「みかん」を港まで運ぶために建設された鉄道で、沿線にはみかん畑が広がっていました。本書はこの鉄道の計画から廃止に至るまでの歴史、施設・駅の詳細、運転の推移、そして歴代の車輌群について、多くの写真とともに解説します。

*1:RM LIBRARY 183

*2:RM LIBRARY 183