『純粋理性批判』光文社古典新訳文庫版を読む(4)

純粋理性批判〈4〉 (光文社古典新訳文庫)

第1部: 超越論的な原理論

第2部門: 超越的な論理学
第2部門の第2部: 超越論的な弁証論
  • 序:
    • 第1節: 超越論的な仮象について
内容
19 379. 真理と仮象
22 379n. 誤謬の根拠としての感性
23 380. 超越的な原則と内在的な原則
25 381. 必然的な錯覚としての超越論的な仮象
26 382. 超越論的な弁証論の課題
    • 第2節: 超越論的な仮象の座としての純粋理性
      • A: 理性一般について
28 383. 理性の二つの能力
29 384. 原理を作る能力
30 385. 原理の語の両義性
31 386. 真の〈原理〉
31 387. 知性の原則と原理
32 388. 総合的な認識としての原理
33 389. 立法の原理という実例
34 390. 理性の統一
35 391. 理性能力の一般概念
      • B: 理性の論理的な使用について
35 392. 理性推論とは
37 393. 三種類の理性推論
38 394. 理性の原理
      • C: 理性の純粋な使用について
39 395. 理性についての問い
41 396. この問いへの手引き
41 397. 理性推論は概念と判断にかかわる
42 398. 無条件的なものへの遡上
43 399. 条件の全系列
43 400. 総合的な原則
44 401. 超越論的な弁証論の課題
  • 第1篇: 純粋な理性の概念について
47 402. 純粋な知性の概念と純粋な理性の概念の違い
48 403. 理念[イデー]という呼び名について
    • 第1章: 理念一般について
51 404. 造語について
52 405. 古い言葉を保存する価値
53 406. プラトンイデア
54 407. 理性の欲求
55 408. 手本としての理念[イデー]
56 408n. プラトンの「行き過ぎ」
57 409. 法の理念
59 410. 理念[イデー]と道徳
61 411. 観念の概念体系
    • 第2章: 超越論的な理念について
65 412. 純粋な理性の概念
66 413. 理性推論の方法
67 414. 超越論的な理性の概念
68 415. 三つの純粋な理性の概念
68 416. 三つの理性推論
69 417. 〈絶対的な〉という概念について
72 418. 〈絶対的な〉という語の意味
73 419. 現象の理性的な統一
74 420. 〈超越論的な理念〉の定義
77 421. 超越論的な理性の概念の役割
78 422. 理性の超越論的な使用の考察について
79 423. 二つの推論形式
81 424. 理性推論の二つの連鎖とその真理性
    • 第3章: 超越論的な理念の体系
85 425. 認識の超越論的な使用と論理的な使用
86 426. 観念の三つの関係
87 427. 三つの超越論的な理念
87 428. 三つの学の理念
88 429. カテゴリーと超越論的な理念
89 430. 超越論的な理念の根拠づけ
90 431. 〈条件づけるもの〉の全体性と〈条件づけられるもの〉の全体性
92 432. 理性の自然な歩み
93 432n. 形而上学の三つの理念
  • 第2篇: 純粋理性の弁証論的な推論について
95 433. 超越論的な理念の対象の〈概念〉
96 434. 弁証論的な推論
97 435. 三つの弁証論的な推論
    • 第1章: 純粋な理性の誤謬推論について
99 436. 超越論的な誤謬推論の根拠
100 437. 〈わたしは考える〉
101 438. 合理的な心理学の企て
103 439. 合理的な心理学のテクスト
104 440. 合理的な心理学の場所論
105 440n. ラテン語とドイツ語
105 441. 純粋な心理学の諸概念
106 442. 超越論的な主体X
107 443. 他者の存在
109 444. 経験論的な心理学と合理的な心理学
110 445. 「わたしは考える」という命題の特殊性
111 446. 思考と認識の違い
112 447. 〈わたし〉は〈実体〉ではない
113 448. 〈わたし〉は単純な実体ではない
114 449. 〈わたし〉は人格の同一性は証明されない
115 450. 〈わたし〉はすべての物質から独立していることは証明されない
116 451. 思考一般についての自己意識の分析の限界
116 452. 躓きの石
118 453. 〈わたし〉についての誤謬推論
118 454. この推論の誤謬
119 454n. 二つの意味の〈思考すること〉
120 455. 誤謬推論である理由
122 456. 霊魂の強度
125 456n1. 〈像・観念〉の明晰さについて
126 456n2. 矛盾のない理論と正しい理論
129 457. 総合的な方法の帰結
130 458. 分析的な方法の帰結
131 459. 唯物論と唯心論についての結論
134 460. 意識の統一による認識の限界
134 461. 合理的な心理学の役割
135 462. 主体には実体のカテゴリーを適用できない
137 462n. デカルトの誤謬
139 463. 独断論への反駁
140 464. 人間の使命
    • 心理学的な誤謬推論の解決のための結論
143 465. 弁証論的な仮象の発生理由
144 466. 心身問題の難問
    • 合理的な心理学から宇宙論への移行についての一般的な注 
146 467. 意識という〈仮象
147 468. 思考するわたしという〈現象〉
148 469. 思考する主体の逆説
150 470. 道徳的な立法者としての人間
151 471. 道徳的な行為とカテゴリー

《補遺》

初版の誤謬推論

155 L01. カテゴリー〈運び手〉
  • 第1の誤謬推論――実体性の誤謬推論
156 L02. 推論の内容

 純粋な心理学が示すこの誤謬推論への批判

157 L03. 思考する〈実体〉
158 L04. 思考する主体の実体性
159 L05. 〈わたし〉についての間違った推論
160 L06. 実体としての心という理念
  • 第2の誤謬推論――単純性の誤謬推論
162 L07. 推論の内容

 超越論的な心理学による第2の誤謬推論への批判

162 L08. 手強い難問
163 L09. その証明
164 L09n. 通俗的な証明で十分であること
165 L10. この論拠の欠点
166 L11. 経験からの導出の不可能性
167 L12. 分割されない主体としての〈わたし〉
168 L13. 〈わたしは考える〉
169 L14. コギト命題の意味
170 L15. 〈わたし〉という超越論的な主体の像の空虚さ
171 L16. 実体のカテゴリーの役割
172 L17. 心の単純性という命題の「価値」
173 L18. 霊魂の特異性
174 L19. 叡知的な存在[ヌーメノン]としての思考の主体
176 L20. 心ではなく人間が思考する
178 L21. 心と物質
178 L22. 心と叡知的な存在
179 L23. 第二誤謬推論の結論
179 L24. 心の単純さという概念の「効用」
180 L25. 合理的な心理学の崩壊
  • 第3の誤謬推論――人格性[ペルゾナリテート]の誤謬推論
181 L26. 推論の内容

 超越論的な心理学による第3の誤謬推論への批判

182 L27. 時間と自己
183 L28. 外部の観察者の時間とわたしの時間
184 L29. 思想の変化と自己同一性
185 L29n. 状態の変化と自己同一性
186 L30. 〈わたし〉という思想の流転の可能性
187 L31. 人格性と心の実体性の証明の難点
189 L32. 自己同一性のトートロジー
  • 第4の誤謬推論――(外的な関係の)観念性の誤謬推論
190 L33. 推論の内容

 超越論的な心理学の第4の誤謬推論への批判

191 L34. 外的な対象は直接に知覚されない
192 L35. 外的な事物の現実存在は推論されたものである
194 L36. 観念論者の定義
194 L37. 二つの観念論
195 L38. 二元論者
196 L39. 外的な事物の現実存在の確実性
198 L40. 超越論的な観念論と超越論的な実在論の違い
199 L41. わたしたちのとっての対象とは
201 L42. 経験論的な外的対象
202 L43. 感覚と知覚の役割
204 L43n. 事物の現実存在と空間
205 L44. 現実性と実在性
206 L45. 経験的な観念論への論駁
208 L46. 懐疑的な観念論者の恩恵
210 L47. 超越論的な客体
212 L48. 心理学者の誤謬

 誤謬推論の結果に基づく純粋な心理学の総括的な検討

213 L49. 合理的な心理学の不可能性
216 L50. 合理的な心理学の消極的な効用
216 L51. 物体の世界の根拠
217 L52. 自己の現実存在への期待の根拠
218 L53. 三つの弁証論的な問題
219 L54. 心身二元論批判
222 L55. 錯覚の原因
225 L56. 誤解の是正
225 L57. 三つの異論、批判的な異論の優位
227 L58. 心身関係論の三つの体系
229 L59. 二つの独断的な体系の難点
231 L60. 独断的な異論の無効性
232 L61. 自然の影響理論の批判の可能性
233 L62. 超越論的な対象という概念の役割
234 L63. 第二と第三の弁証論的な問題の解決
236 L64. 死後の世界についての知の欠如
237 L65. 批判の役割
239 L66. 誤謬推論の仮象の考察の手順
249 L67. 純粋な理性の三つの弁証論的な使用
240 L68. 純粋な理性の三つの学
241 L69. 第一の総合について
241 L70. 弁証論的な推論の誤謬
242 L71. 思考の唯一の条件
243 L72. 「わたしは考える」という命題のもつ問題点
245 L73. 対象の認識とカテゴリーによる思考の違い
246 L74. 心と〈わたし〉の概念の違い
249 L75. 実体化された意識の仮象
250 L76. 誤謬推論におけるカテゴリーの濫用
251 L77. 心の四つの自己認識
253 L77n. 単純なものと実在性のカテゴリー
254 L78. 〈わたしが存在する〉という像のもたらす仮象

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イマヌエル カント Immanuel Kant

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