『純粋理性批判』光文社古典新訳文庫版を読む(5)

純粋理性批判 5 (光文社古典新訳文庫)

第1部: 超越論的な原理論

第2部門: 超越的な論理学
第2部門の第2部: 超越論的な弁証論
  • 第2篇: 純粋理性の弁証論的な推論について
    • 第2章: 純粋な理性の二律背反
19 472. 三つの弁証論的な推論の要約
20 473. 唯心論の有利性
21 474. 第二種の推論の難点
21 475. 二つの隘路
22 476. 世界概念と理性の理想
      • 第1節: 宇宙論的な理念の体系
24 477. 理念の列挙によるカテゴリーの利用について
27 478. 未来の時間の問題
28 479. 背進的な総合と前進的な総合
29 480. 空間における現象の絶対的な全体性の系列
32 481. 物質の分割の系列
33 482. 因果の系列
35 483. 偶然的なものの現実存在の系列
35 484. 四つの理念
36 485. 絶対的な完全性の理念の目的
37 486. 無条件的なものにいたる道
39 487. 無条件的なものの二つの可能性
40 487n. 理念としての系列の絶対的な全体
41 488. 世界と自然
42 488n. 形容詞的な自然と名詞的な自然
43 489. 宇宙論的な理念の概念
      • 第2節: 純粋理性の対立論
45 490. 対立論
46 491. 弁証論の三つの問い
46 492. 弁証論的な命題の二つの特徴
47 493. 弁証論的な理論の矛盾の性格
48 494. 競技の規則
49 495. 懐疑的な方法の特徴
50 496. 試金石としての懐疑的な方法
52 496n. 二律背反の考察順序
        • 純粋理性の二律背反 超越論的な第一の抗争
53 497. 時間の端緒の存在証明
55 498. 世界の完結
57 498n1. 限界に囲まれている量
58 498n2. 全体性という概念
53 499. 時間の無限性の証明
55 500. 空間の無限性の証明
57 500n. 経験の条件としての空間
        • 第一の二律背反についての注解
          • 立命題についての注解
60 501. 両方の議論の性格
61 502. 無限の概念による証明
64 503. 無限の概念による別の証明
65 503n. 無限の数学的な概念
66 504. 空間の無限性の問題
          • 反定立命題についての注解
60 505. 空虚な空間と空虚な時間というノンセンス
64 505n. 空虚な空間の超越論的な可能性
65 506. 叡知界を利用した議論の批判
        • 純粋理性の二律背反 超越論的な理念の第二の抗争
70 507. 背理法による証明
72 508. 単純なものの現実存在
70 509. 背理法による証明
72 510. 〈単純なもの〉は超越論的な理念
75 511. 第二命題の意味
        • 第二の二律背反についての注解
          • 立命題についての注解
76 512. この命題を空間と時間に適用する誤謬
80 513. 超越論的な原子論
          • 反定立命題についての注解
76 514. モナド論による異議の批判
82 515. 〈わたし〉という実体についての独断論的な主張
        • 純粋理性の二律背反 超越論的な理念の第三の抗争
87 516. 背理法による証明
90 517. 超越論的な自由の証明
86 518. 超越論的な自由の逆説
89 519. 自然と超越論的な自由の違い
        • 第三の二律背反についての注解
          • 立命題についての注解
92 520. 超越論的な自由と絶対的な第一の端緒
98 521. 〈第一の動者〉
          • 反定立命題についての注解
92 522. 第一の端緒は不要
96 523. 自由と自然の背反
        • 純粋理性の二律背反 超越論的な理念の第四の抗争
100 524. 因果関係による証明
104 524n. 時間と変化の関係
100 525. 世界の内部に存在するという想定
102 526. 世界の外部に存在するという想定
104 526n. 「始める[アンファンゲン]」という語の意味
        • 第四の二律背反についての注解
          • 立命題についての注解
106 527. 宇宙論的な証明
107 528. 世界の地位
109 529. 必然的な存在者と世界系列
111 530. 他の類への飛躍
113 531. 経験的な偶然性と時間
          • 反定立命題についての注解
106 532. 証明すべき二つの点
108 533. 定立命題と反定立命題の対象関係
      • 第3節: これらの抗争についての理性の関心
117 534. 宇宙論的な理念の〈必然性〉
118 535. 理性と数学の尊厳
120 536. 理性の抗争
121 537. 論争の参加者の姿勢について
122 538. 経験論と独断論の論争
123 539. 独断論の三つの「関心」
124 540. 実践的な関心
125 541. 思索にかかわる関心
126 542. 通俗性という関心
127 543. 反定立命題における道徳的・宗教的な関心の欠如
127 544. 反定立命題の施策にかかわる関心
129 545. 反定立命題の否定するもの
130 546. 経験論の役割
131 547. 経験論の過誤
132 548. プラトン哲学とエピクロス派の対立
132 548n. エピクロスの主張したこと
134 549. エピクロス派とプラトン哲学の功罪
134 550. 経験論の通俗性の欠如
137 551. 体系を否定する経験論
138 552. 公平な判断を求めて
      • 第4節: 必ず解決しなければならない純粋理性の超越論的な課題について
140 553. 答えねばならない問いと答えられない問い
142 554. 超越論的な哲学の責務
143 555. 宇宙論的な理念の性格
145 555n. 超越論的な対象についての問い
146 556. 解きうる問題と解きえない問題
148 557. 回避できない理性の四つの問い
150 558. 絶対的な全体性の理念
153 559. 批判的な解決
      • 第5節: 全体で四つの超越論的な理念によって発生する宇宙論的な問題の懐疑的な考え方
154 560. 下剤としての批判
156 561. 二律背反が発生する理由
157 562. 世界の端緒の問い
158 563. 世界の限界の問い
159 564. 単純なものの問い
159 565. 自然法則への問い
160 566. 自由への問い
161 567. 絶対的に必然的なものへの問い
161 568. 偶然的なものへの問い
162 569. 過大と過小の判定基準
164 570. 欺瞞の発見へ
      • 第6節: 宇宙論的な弁証論を解決するための鍵となる超越論的な観念論
165 571. 超越論的な観念論とは
166 571n. 形式的な観念論
166 572. 経験的な観念論の特徴
167 573. 夢と現象
169 574. 月の生物の「現実性」
170 575. 現象の現実性
171 576. 超越論的な客体と過去の意味
173 577. 〈経験の進みゆき〉の規則と宇宙論的な理念
      • 第7節: 理性の宇宙論的な自己矛盾の批判的な解決
176 578. 概念規定の是正の必要性
177 579. 〈条件づけるもの〉の系列を背進する課題
178 580. 条件の系列の全体性――物自体と現象の違い
180 581. 理性推論の欺瞞
182 582. 係争を解決する道
184 583. ゼノンの詭弁
186 584. 対当関係と矛盾対当関係
187 585. 弁証論的な対立
189 586. 矛盾対当の消滅
190 587. 他の三つの理念への適用
191 588. 二律背反と現象の超越論的な観念性の証明
193 589. 二律背反の効用
      • 第8節: 宇宙論的な理念についての純粋理性の統制的な原理
194 590. 理性の統制的な原理とは
197 591. 統制的な原理と構成的な原理の違い
198 592. 完結しない系列の二つの呼び名
199 593. 〈無限に〉と〈不定に〉の表現の区別について、〈前進〉の場合
200 594. 〈背進〉の場合
201 595. 不定への背進
203 596. 二つの背進の比較
205 597. 次節へのつなぎ
      • 第9節: すべての宇宙論的な理念にたいして、理性の統制的な原理を経験的に使用することについて
206 598. 理性の課題
207 599. 理性の原理の用途
        • 第1項: 宇宙論的な理念の解決――さまざまな現象を合成して世界の全体とみる場合の合成の全体性について
208 600. 理性の統制的な原理の根拠
209 601. 経験的な背進の規則
210 602. 解決の必要な問い
210 603. 不定への背進としての経験的な背進
213 603n. 経験的な背進の世界の大きさ
213 604. 中間的な結論
214 605. 第一の消極的な答え
215 606. 消極的な答えの証明
216 606n. 第一の二律背反の証明との違い
216 607. 積極的な答え
217 608. 背進の規則
218 609. 世界と条件づけ
219 610. 第1項の結論
        • 第2項: 宇宙論的な理念の解決――直観において与えられた全体を分割する際の分割の全体性について
220 611. 分割は不定への背進ではない
222 612. 空間は無限に分割できる
223 613. 物体無限に分割できる
223 614. 物体が無限に分割できないという主張への反論
225 615. 無限の分割の逆説
        • : 数学的な超越論的理念の解決のための結語と、力学的な超越論的理念の解決のための緒言
227 616. 二律背反の原因と解決法
229 617. 力学的な二律背反の特殊性
231 618. 力学的な総合と〈異種的なもの〉
231 619. 叡知的な異種の条件
232 620. 力学的な理念と数学的な理念の違い
233 620n. 叡知的な条件
        • 第3項: 宇宙論的な理念の解決――世界の出来事をその原因から導く場合の全体性について
234 621. 自然による原因の系列
235 622. 自由と自発性
236 623. 人間の感性的で自由な選択意思
237 624. 実践的な自由とは
238 625. 自由の問題についての超越論的な哲学の課題
239 626. 自然と自由の和解
        • :自由の原因性を、自然の必然性という普遍的な法則と和解させることができるか
243 627. 叡知的な原因性と感性的な原因性
245 628. 叡知的な性格の特徴
246 629. 行為する主体の経験的な性格
247 630. 行為する主体の叡知的な性格、自由と必然
        • :普遍的な自然の必然性と結びつけられた自由という宇宙論的な理念の解明
249 631. 超越論的な問題解決の道筋
249 632. 自然法則の確認
250 633. 問題の提起
251 634. 根源的な行為の不可能性
252 635. 根源的な行為の可能性
253 636. 叡知的な存在者としての人間
256 637. 理性の命法
258 638. 〈すべきである〉と〈したい〉
259 639. 理性の経験的な性格
260 640. 行動の予測可能性
262 641. 自然の秩序と実践の秩序
263 642. 理性の経験的な性格と叡知的な性格
265 642n. 人間の道徳性の認識
266 643. 理性の原因と時間的な継起
267 644. 純粋な理性の自由の特徴
268 645. 悪意の嘘つきの実例
271 646. 嘘と理性の支配
272 647. 自由と必然性の両立可能性
274 648. 自然と自由は両立しない
        • 第4項: 宇宙論的な理念の解決――現象の現実存在一般という視点からみた現象の依存性の全体性について
275 649. 必然的な存在者の存在
276 650. 必然的な存在者の存在条件
277 651. 力学的な背進の特徴
278 652. 必然的な存在者と現象の系列
279 653. 〈叡知的な存在者〉についての理性の統制的な原理
280 654. 矛盾の解消
282 655. 叡知的な根拠
284 656. 叡知的な存在者と条件の系列の関係
        • :純粋理性のすべての二律背反についての結論
285 657. 叡知的な対象の認識方法

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カント 中山 元

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