「Century books 人と思想」シリーズの本 既刊本リスト (清水書院) その15(2)

大人の教養 / リベラルアーツ

「人と思想」 既刊本一覧 No.141〜150

141 ジョルジュ・サンド 4389411411
ジョルジュ=サンド (CenturyBooks―人と思想)
坂本千代

清水書院 1997-08
売り上げランキング : 989424

142 マリア 438941142X
マリア (CenturyBooks―人と思想)
吉山登

清水書院 1998-02
売り上げランキング : 794687

143 ラス・カサス 4389421433
ラス・カサス (Century Books―人と思想)
染田秀藤

清水書院 2016-02
売り上げランキング :

144 吉田松陰 4389411446
吉田松陰 (Century Books―人と思想)
高橋文博

清水書院 1998-04
売り上げランキング : 591724

145 パステルナーク 4389411454
パステルナーク (CenturyBooks―人と思想)
前木祥子

清水書院 1998-02
売り上げランキング : 971002

146 パース 4389421468
パース (Century Books―人と思想)
岡田雅勝

清水書院 2014-08
売り上げランキング : 742563

147 南極のスコット 4389411470
南極のスコット (Century Books―人と思想)
中田修

清水書院 1998-01
売り上げランキング : 944747

148 アドルノ 4389411489
アドルノ (Century Books―人と思想)
小牧治

清水書院 1997-10
売り上げランキング : 43827

149 良寛 4389411497
良寛 (CenturyBooks―人と思想)
山崎昇

清水書院 1997-08
売り上げランキング : 659550

150 グーテンベルク 4389411500
グーテンベルク (Century Books―人と思想)
戸叶勝也

清水書院 1997-08
売り上げランキング : 1409410

141 ジョルジュ=サンド (wikipedia:イエスの母マリア

人類の歴史の中で、イエスの母マリアほど、あらゆる時代、あらゆる民族の中で愛された女性はいないのではないかと思う。もちろんそれは、マリアの子どもイエス=キリストへの愛が、人々を母マリアにも愛着させるのである。だが、マリアの場合、親子関係が同時に救い主なる神と救われるべき人間の一人という、救いの恵みの関係にある。したがってイエスの母マリアには、イエスの母としての敬愛以上に救いの恵み満たされた物者に対する敬愛があり、イエスの救いの尊さに目覚める人々が増えるにつれて、イエスの母マリアに対する崇敬が高まっていくのである。カトリック教会の中においてマリア崇敬、。 (表カバー)
142 マリア (wikipedia:イエスの母マリア

人類の歴史の中で、イエスの母マリアほど、あらゆる時代、あらゆる民族の中で愛された女性はいないのではないかと思う。もちろんそれは、マリアの子どもイエス=キリストへの愛が、人々を母マリアにも愛着させるのである。だが、マリアの場合、親子関係が同時に救い主なる神と救われるべき人間の一人という、救いの恵みの関係にある。したがってイエスの母マリアには、イエスの母としての敬愛以上に救いの恵み満たされた物者に対する敬愛があり、イエスの救いの尊さに目覚める人々が増えるにつれて、イエスの母マリアに対する崇敬が高まっていくのである。カトリック教会の中においてマリア崇敬・マリア信心が、歴史を通じて広まり、豊かになっていったのは、イエスとその救いの業に対する神学的理解が深まったことと深い関係がある。 (表カバー)
143 ラス=カサス (wikipedia:バルトロメ・デ・ラス・カサス

インディオ使徒」とか「アメリカの父」と称えられる一方、「偏執狂」とか「売国奴」と罵られてきた16世紀のスペイン人宣教師ラス=カサス。世界史上、ラス=カサスほど、その作品がいく久しく欧米の列強諸国に政治的に利用されて、正反対の極端な評価を受けてきた人物も稀有である。「人類はひとつ」という信念にもとづいて、新世界の住民のみならず、黒人や虐げられた人々の人間としての尊厳、生命と自由を守ることに半生を捧げた行動する人ラス=カサス。ヨーロッパ中心主義的な歴史解釈の孕む独善性を指摘した16世紀の異色の「歴史家」ラス=カサス。波乱に富んだ彼の人生と数多くの著作は、国境なき社会の到来に直面して、異なる言語や文化を担う人々との平和共存のあり方を模索する現在、数多くのことを教示してくれることだろう。 (表カバー)
144 吉田松陰 (wikipedia:吉田松陰

吉田松陰の生きた幕末の日本は、西欧列強の外圧の中で存亡の危機にあった。この危機の時代に、刑死に終わる29年の短い生涯を松陰はまことに激越に生きた。鎖国の禁令を犯しての「下田密航事件」や「老中間部詮勝襲撃計画事件」などの過激な行動によって人々に衝撃を与えるとともに、松下村塾を主宰して、久坂玄端・高杉晋作・品川弥次郎・伊藤博文といった幕末維新の俊傑を多く輩出した。そうした松陰の行動は、幼いころからの熱心な学問的営為に裏打ちされたものであるが、松陰がつねに唱えたのは「立志」と「実行」である。重要なのは、sこに新しい精神が生成したことである。彼は封建的割拠を統一的国民国家へと転換して、日本の独立を確保する明治維新の社会的変革を、精神の次元で先取りして示した。松陰は、立志・学問・実行によって、時代の課題に正面から向き合うことを、後につづく人々に期待したのである。 (表カバー)
145 パステルナーク (wikipedia:ボリス・パステルナーク

ボリス=パステルナークは、1890年ロシアに生まれ、1960年ソ連邦で死んだ20世紀を代表する詩人であり、作家である。彼は未来主義から出発したが、詩集『わが妹人生』で独創的な詩的世界を創り上げた。語彙、韻律、ご結合の意外性、抑制されてなお溢れんばかりの情感、のびやかな官能――その詩は読む者を驚嘆させ、同時代の詩人に大きな影響を与え続けた。天才詩人の生きた時代は革命、大粛清、戦争とさまざまな歴史的事件に満ちていた。ソ連邦におけるパステルナークの評価は時代とともにめまぐるしく変わったが、1958年、ついに反ソ詩人の烙印を押される。本書は、多くの詩を取り上げてその独創的な詩的世界を紹介すると同時に、困難な時代を人間らしく、誠実に生きようとした一人の詩人の軌跡を明らかにしようとしている。 (表カバー)
146 パース (wikipedia:チャールズ・サンダース・パース

パースは19世紀のアメリカの思想に初めてその独創的な姿を示した。パースの思想は初めてアメリカが世界に語った思想であった。アメリカはそれまで独自な思想を表現できずにいたが、パースはそれをプラグマティズムにおいて語ったのであった。私たちはまたパースに典型的なアメリカ人の姿を見る。この書ではパースの生き方を描いており、その生き方を通してパースの哲学を綴ろうとした。いま世界の人々はようやくアメリカの思想に注目するようになった。少なくとも、その根のひとつはパース、特にパースのプラグマティズムに求められる。パースの思想は根底においてアメリカン・ウェイ・オブ・ライフが語られている。 (表カバー)
147 南極のスコット (wikipedia:ロバート・スコット

ロバート=フォートン=スコットは南極探検を二度している。初回の探検では、彼はまだ周辺が切れ切れに発見されているだけだった南極で、内陸部を初めて深く踏査し、大陸の存在を確認した。9年後に今度は南極点到達を目的に掲げて彼は再度南極へ向かった。しかしようやく到達した南極点にノルウェーの旗が立っているのを発見することになり、そして失望の帰り旅で彼の一行5人は全滅した。この極点旅行の話があまりも有名になったために、スコットの話題がそれだけに限られてしまいがちになっている。本書はそれを補う意味で、スコットおよび彼の探検隊の活動の全体を概観し、彼の極点旅行もそういう全体の展望の中で見ることを勧めている。 (表カバー)
148 アドルノ (wikipedia:テオドール・アドルノ

音楽的家庭環境に生を受けたアドルノは、音楽と哲学という二足のわらじをはいて進む。音楽的・芸術的センスに彩られた彼の哲学の視座は、ファシズムの嵐に吹き荒れる現実をあばくきびしい批判に向けられていく。人間によって形成された文明が、何ゆえに人間らしい状態へ進むかわりに、たえず新しい野蛮に落ちこんでいくのかが追及される。普遍化ないし同一化原理による内外の自然の抑圧を徹底的に批判し、もって埋没してはならない非同一的個性的なものを擁護する思索こそ、彼のホームでありハイマートであった。批判哲学の人アドルノは、学生のアイドルであった。だが彼はせっかちな行動的実践を訴える学生蜂起に対しても立ち上がらず、理論の人を貫き通した。彼には、芸術美の彼方にユートピアが考えられる。が、そのヴィジョンは、形象禁止のユダヤの伝統にしたがって描かれない。 (表カバー)