『リヴァイアサン』岩波文庫版を読む(1)

リヴァイアサン〈1〉 (岩波文庫)

序説

第1部: 人間について

第1章: 感覚について
第2章: 造影について
内容
49 記憶
50
52 幻または幻影
55 理解
第3章: 彫像の連続あるいは系列について
58 導きのない思考系列
59 規制された思考系列
60 回想
62 慎慮
63 しるし
64 過去についての推察
第4章: ことばについて
68 ことばの起源
69 ことばの効用
70 ことばの悪用
71 固有名辞と共通名
71 普遍的
75 定義の必要
77 諸名辞の主体
79 肯定的名辞の効用
79 否定的名辞とそれらの効用
79 無意味な語
80 理解
81 不確定名
第5章: 推理と科学について
84 推理とは何か
85 推理の定義
87 推理の効用
87 誤謬と背理について
89 背理の諸原因 1―7
91 科学
93 慎慮と学識、およびそれらの相違
94 科学のしるし
第6章: ふつうに情念とよばれる、意志による運動の、内的端緒について。およびそれらが表現されることば〔について〕
97 生命的運動と動物的運動
98 努力
98 欲求・意欲
98 飢・渇
98 嫌悪
99 愛好・憎悪
100 善・悪
100 美・醜
101 よろこばしい、有益な
101 不快な、不利益な
102 よろこび、不快
102 快楽
102 立腹
102 感覚の快楽
103 心の快楽
103 たのしみ
103 苦痛
103 悲歎
103 希望
103 絶望
103 恐怖
104 勇気
104 怒り
104 確信
104 不信
104 憤慨
104 仁慈
104 善良な本性
104 貪欲
104 野心
105 小心
105 度量
105 勇敢さ
105 気前のよさ
105 みじめさ
105 親切
105 自然の情欲
105 悦楽
105 愛の情念
105 嫉妬
105 復讐心
106 好奇心
106 宗教・迷信
106 真の宗教
106 恐慌
107 驚嘆
107 得意
107 うぬぼれ
107 失意
107 とつぜんの得意・笑い
108 とつぜんの失意・泣くこと
108 恥・赤面
109 生意気
109 あわれみ
109 冷酷
109 競争心・羨望
109 熟慮
111 意志
112 情念におけることばの諸形態
113 外観上の善悪
113 至福
114 称讃
114 賛美
114 マカリスモス
第7章: 論究の終末すなわち解決について
117 判断すなわち最終判決
117 疑問
118 科学
118 意見
119 共知
120 信頼・信仰
第8章: ふつうに知的とよばれる諸徳性と、それらと反対の諸欠陥について
124 知的徳性の定義
124 自然の、および獲得された知力
124 自然の知力
125 よい知力または想像力
125 よい判断力
125 分別
129 慎慮
129 奸知
130 獲得された知力
131 眩惑
131 狂乱
132 憤怒
132 ゆううつ
140 意味をなさないことば
第9章: 知識のさまざまとな主題について
第10章: 力、値うち、位階、名誉、ふさわしさについて
150
152 値打ち
153 位階
153 名誉をあたえること、不名誉にすること
157 名誉なこと
157 不名誉なこと
160 紋章
162 名誉の称号
163 ふさわしさ、適任性
第11章: さまざまな態度について
168 ここで態度というのは何を意味するか
169 すべての人において、やすむことのない、力への意欲
169 競争からくる争論への愛好
170 安楽への愛好家ら生じる社会的服従
170 死や傷への恐怖から
170 そして、技芸への愛好から
170 称賛への愛好から生じる徳性への愛好
171 おおきな恩恵にむくいることの困難さから生じる憎悪
172 また、憎悪されるにあたいするという意識から
172 恐怖から、傷つけたがること
172 また、かれら自身の知力への不信から
172 うぬぼれから生じるむなしいくわだて
173 有能だという意見からでる野心
173 ちいさなことがらを過大評価することからくる不決断
174 知恵と親切のしるしにういての無知からくる、他人への信認
174 また、自然的諸原因についての無知から
174 また、理解力の欠如から
175 正邪の本性についての無知からくる慣習への執着
176 平和の原因についての無知から、私人たちにつきしたがうこと
177 自然についての無知からくる軽信
177 未来に対する配慮からくる、知ろうとする好奇心
178 おなじものからくる、自然宗教
第12章: 宗教について
181 宗教は人間のなかだけにある
181 第一に、諸原因を知ろうとするかれの意欲から
181 ものごとのはじまりについての考察から
181 ものごとの連続についての、かれの観察から
182 宗教の自然的原因、きたるべき時についての懸念
183 それはかれらに、見えないものごとの力を恐怖させる
184 そして、それらを無形のものと想定させる
185 しかし、それらがどのようにして、なにかをもたらすのかを知らない
186 しかし、かれらは、人間に名誉を与えるように、それらに名誉を与える
186 そして、すべての異常なできごとを、それらに帰する
186 宗教の自然の種子である四つのものごと
187 育成によってさまざまなものとなった
187 異邦人流の背理的な意見
192 異教徒の宗教の創始者たちのもくろみ
194 真の宗教と神の王国の法とは、同じものである
194 第35章
195 宗教における変化の諸原因
195 不可能なものごとについての信仰をしいること
196 かれらが樹立する宗教に反するおこないをすること
197 奇蹟についての証拠の不足
197 出エジプト・32・1-2
198 士師・2・11
198 サムエル前・8・3
第13章: 人類の至福と悲惨に関するかれらの自然状態について
207 人びとは生れながら平等である
208 平等から不信が生じる
209 不信から戦争が生じる
210 諸政治国家の外には、各人の各人に対する戦争がつねに存在する
211 そのような戦争の諸不便
213 このような戦争においては、なにごとも不正ではない
214 人びとを平和にむかわせる諸情念
第14章: 第一と第二の自然法について、および契約について
216 自然の権利とは何か
216 自由とは何か
216 自然の法とは何か
217 権利と法とのちがい
217 各人は自然的に、あらゆるものに対して権利をもつ
217 基本的自然法
218 第二の自然法
218 権利を放棄するとは何か
219 権利を放置するとは何か
219 権利を譲渡するとは何か
219 義務づけ
219 義務
219 不正義
220 すべての権利が移譲可能なのではない
221 契約とは何か
222 信約とは何か
222 無償贈与
222 表現された契約のしるし
223 推測による契約のしるし
223 無償贈与は、現在または過去のことばによって転移する
224 契約のしるしは、過去、現在、未来についてのことばである
225 あたいするとは何か
226 相互の信頼による信約が、無効なばあい
227 目的への権利は手段への権利をふくむ
228 獣との信約はない
228 神との信約も、特別な啓示がなければ、ない
228 可能でかつ未来のものでないような信約はない
229 信約はどのようにして無効とされるか
229 恐怖によって強要された信約は、有効である
230 ある人に対するまえの信約は、別の人に対するあとの信約を無効にする
230 人が、かれ自身を防衛しないという信約は、無効である
231 だれも自分を告訴することを義務づけられない
232 宣誓の目的
233 宣誓の形式
233 神によるのでない宣誓はない
234 宣誓は義務になにもつけくわえない
第15章: その他の自然法について
236 第三の自然法、正義
236 正義、不正義とは何か
236 正義と所有権は、コモン・ウェルスの設立ともにはじまる
237 正義は理性に反しない
242 信約は、それがむすばれた相手の人物の悪徳によって、解除されるのではない
242 人間の正義および行為の正義とは何か
243 態度の正義と行為の正義
244 ある人に対して、かれの同意によってなされることは、なにごとも侵害ではありえない
244 交換的正義と分配的正義
245 第四の自然法、報恩
246 第五、相互の順応、あるいは従順
247 第六、受容の容易さ
247 第七、復讐において人びとは将来の善だけを顧慮するということ
248 第八、反傲慢
248 第九、反自慢
249 第十、反尊大
250 第十一、公正
251 第十二、共有物の平等な使用
251 第十三、くじについて
251 第十四、長子相続と先占について
251 第十五、仲介者について
252 第十六、仲裁への服従について
252 第十七、だれも自分自身についての裁判官ではない
252 第十八、不公平であることの自然の原因を自分のなかにもつものは、だれでも、裁判官であるべきではない
253 第十九、証人について
253 自然法を容易に検査することができる法則
254 自然法は、良心においてつねに義務づけるが、結果については、安全保証があるときにのみ義務づける
255 自然法は永遠である
255 しかもやさしい
255 これらの法についての科学が、真実の道徳哲学である
第16章: 人格、本人、および人格化されたものについて
260 人格とは何か
260 自然的人格と人為的人格
260 人格という語はどこからきたか
261 行為者と本人
261 権威
261 権威にもとづく信約は、本人を拘束する
262 しかし行為者をではない
262 権威は示されるべきである
263 人格化された無生物
263 非理性的なもの
264 虚偽の神がみ
264 真実の神
265 人間の群衆がどのようにしてひとつの人格となるか
265 各人が本人である
265 行為者は、意見の多数性によってひとつにされた、おおくの人びとでありうる
266 代表は、偶数であるときは利益がない
266 否定的意見

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