世界文学の名作: ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』 おすすめの本 読み比べ

古典になった世界の名作は、いろいろな訳者の翻訳が各出版社から出ているので、読み比べて見ると面白いです。

ジェイムズ・ジョイスユリシーズ』(鈴木道彦 訳)

集英社

ユリシーズ〈1〉
ジェイムズ ジョイス 丸谷才一集英社 1996-06-16
《新訳決定版》
ユリシーズ〈1〉

1904年6月16日、ダブリンの一日を描いた現代文学の原点。
――新しい喜びのジョイス――大江健三郎

 

ユリシーズ〈2〉
ジェイムズ ジョイス 丸谷才一集英社 1996-11-15
ユリシーズ〈2〉

ユリシーズ』はいよいよ『ユリシーズ』らしくなってジョイスは芸のありったけを披露する。少女は花火の下でスカートの奥を紳士に見せ、彼はそれを見ながら手淫する。これはナボコフ絶賛の章。そして英文学史全体のパロディによって語られる産婦人科病院の章は、『古事記』『源氏物語』から西鶴を経て宮澤賢治まで、日本文学史全体のパロディに移された。


ユリシーズ〈3〉
ジェイムズ ジョイス 丸谷才一, 集英社 1997-06-20
ユリシーズ〈3〉

――『ユリシーズ』は持っているべき本、いっしょに暮らすべき本だ。借りて読むのはいけない。――アントニー・バージェス


ユリシーズ 全3巻セットユリシーズ 全3巻セット
ジョイズ ジェイムズ 丸谷 才一

集英社 1997-06-20
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まんがで読破

ユリシーズ ─まんがで読破─
ジョイス バラエティ・アートワークス, イースト・プレス 2009-05-05
ユリシーズ ─まんがで読破─


  • 登場人物
    • おもな登場人物
レオポルド・ブルーム 主人公、愛称ポールディ。広告取りの営業として新聞社アイリッシュ・タイムス社に勤めている。妻マリアンとその仕事仲間であるボイランが浮気関係にあるのではと疑っている。ヘンリー・フラワーの偽名で、人妻と文通している。父親は自殺した。
マリアン・ブルーム レオポルドの妻。愛称モリー。ソプラノ歌手。
ヒュー・ボイラン 「地獄のボイラン」の異名を持つ興行師。6月16日にマリアンに会うため自宅を訪れる。
ティーブン・ディーダラス もう一人の主人公。ギャレット・ディージー私立学校の教師で文学者を志している。原著者ジョイス自身がモデルであるとされ、別の著作「若い芸術家の肖像」の主人公でもある。あだ名はキンチ。母親が亡くなった時、最後に祈りの言葉を捧げられなかったことを後悔している。
サイモン・ディーダラス ティーブンの父でレオポルドの友人。
マーティン・カニンガム レオポルドの友人。聡明で親切な人物。
マラカイ・マリガン ティーブンの悪友で同居人の医学生
    • その他の登場人物
ヘインズ 塔の同居人。
ギャレット・ディージー ティーブンが勤める私立学校の校長。
ミリー レオポルドとマリアンの娘。家を出て就職している。家族で娘だけ、髪の毛の色が違う。
ルーディ レオポルドとマリアンの息子(1893-1894)。10年前に、生後11日で亡くなった。
パディ・ディグナム レオポルドの友人。最近亡くなった。1904年6月16日11時から葬式。
マーサ レオポルドの文通相手。
ミセス・ブリーン レオポルドの知り合い。かつてレオポルドと付き合っていたことがある。
ミセス・ミュアフォイ 難産で苦しんでいたが、6月16日に出産する。
英宝社 ユリシーズ百科事典

ジェイムズ・ジョイス ユリシーズ百科事典
小川美彦 近藤耕人 山崎勉, 英宝社 1997-05
ジェイムズ・ジョイス ユリシーズ百科事典